算数の文章題で「かける数」と「かけられる数」を反対にして式を書いたら小学校のテストでバツがついた。これは是か非か、という論争が一時期あった。
(例えば「2×3」は正解だが「3×2」と書いたら不正解)
私は「2×3」だろうが「3×2」だろうが、あまりこだわらないが、途中式では順序を大切にしなければならない時もある。
先週、小学生の計算でこういう式が出てきた。
3.9+0.7+9.3=10+3.9=13.9
こういう時、私は容赦なく不正解にする。生徒としては「0.7+9.3」が先に目に入って、あとで3.9を付け加えた形である。
この問題は「3.9+10」と書くならば問題ないが、全体を少しずつ変形するのではなく「たまたま目に入った局所の狭いところに飛びついてしまう衝動性」が原因にあるため、その衝動性を抑えさせて、落ち着いて全体を認識させることが大事だ。
これは衝動で生きる動物から脱却して理性のある人間に進化させるトレーニングでもある。
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