中途半端にならないのが難しい

勉強もそうだし、社会人の仕事もそうだし、日常生活もそうだろう。つい、中途半端になってしまうことがほとんどだ。私も自宅のベッドサイドには読みかけの本が5冊くらい重なっており、ちょっと読んだら別の新しい本を途中まで読んで、と1冊を読み終えてから次に移ればよいのに、つい中途半端なままにしていることは実に多い。

とすると、勉強であれ仕事であれ、漏らさず完璧に仕事をするというのはなかなか出来ないことが分かる。私は塾内では一人ひとりの生徒に対して、クレームを絶対に出さない完璧な仕事を実現できるように心掛けているが、そのように念じていても「あーあれを伝えるのを忘れていた」「もう少し別な切り口で説明が出来たのではないか」と後悔することが多々ある。

だから、普通の心境で過ごしていたら人間は中途半端な行動がボロボロと出てくるし、ちょっと気を引き締めたくらいでも手ですくった水が指のすき間から逃げていくように中途半端さが出てしまう。完璧を目指すぞ、と心掛けながら一つひとつの自分がこなした仕事を確認しながら、やっと中途半端でない状態が出来上がってくるという、

中途半端にならないことが如何に難しいか、という話である。