逆のことが起きる

油断をすれば落とし穴がある。石橋を叩いて渡るくらいの心境でちょうどよい。

地震が来る、と思っていると来ない。私が小学生の頃、避難訓練というと(東京深川の学校だったので)東海地震を毎回想定していたものだったが、当時ですら担任の先生が「私が生きているうちは東海地震は来ないで欲しい」と校庭の壇上で軽口をたたいていたくらいで、少なくとも今の時点で東海地震は起きていない。

逆に熊本は地震が来ないから安心だよね、と本当に地元の人たちが口々に安心を語っていたその場所で震度7の地震が起きた。これを決して油断とは言わないが、恐らく世の中は考えと正反対のことが起きるのだろう。

受験に関してもそうだ。「このままではいけない、ダメだ」と不安になっているくらいで丁度よい。「大丈夫、この程度なら」と楽観していると落とし穴が待ち構えている。

更に私が大学生の頃、「僕、運転しても”絶対に”事故起こさないから大丈夫だよ」と自負していた友人が、その後間もなくしてドライブ先の狭山湖のあたりで車を大破させる事故を起こした。油断大敵とはそういうことなのだろう。

「究極のマイナス思考」とは作家・五木寛之のことばである。最低・最悪の想定をしておけば、現実にはそれよりもひどいことは起こらず、良い結果しか起こり得ない。【究極のマイナス思考はプラス思考の母である】といった考え方は、終戦時に命がけで平壌を脱出してきた五木寛之ならではだ。

「私は本番に強いので」という作文が10/30の秋期講座の中で見られた。そういう自信を持つことは悪くはないが、果たして、出鼻をくじかれなければ良いが。

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kamiojuku