12月作文講座レポート~2

12/12-13の作文講座に参加した生徒たちの作文を紹介。それぞれ200字、2段落構成にしている。

▼述而第七・158 子曰、不憤不啓、不悱不發。擧一隅、不以三隅反、則不復也。
◎子曰わく、憤せずんば啓せず、非せずんば発せず。一隅を挙げて、三隅を以て反らざれば、則ち復せざるなり。
◎孔子が言いました。「問題意識をもって自ら取り組もうという情熱のない者はヒントを与えてもピンと来ない。解決の糸口を見い出そうと粘り強く努力する根気のない者は、何を教えても身につかない。たとえて云えば、四角いものの一隅を教えたら、あとの三隅を試行錯誤しながら解明する位の意欲がなければ、何一つものにならないのだ」

→生徒作文(N・M、中3女子)

述而第七・158を読んで、孔子は「問題意識をもって自ら取り組もうという情熱のない者はヒントを与えてもピンと来ない」と伝えています。つまり、情熱がなく努力しようとしない人は何をしても身につかないという意味です。

私はこの文章を読んで、情熱がなくただ勉強や回数を重ねているだけの人は上手くいかないということを改めて感じました。そして何事にも熱心に取り組もうと思いました。

▼衛靈公第十五・409 子曰、君子求諸己。小人求諸人。
◎子曰わく、君子はこれを己に求む。小人はこれを人に求む。
◎孔子が言いました。「君子たる者は、何事も自分の責任として受け止めるが、下らない人物は何事も他人のせいにする」

→生徒作文(K・M、中3女子)

衛靈公第十五・409の「子曰、君子求諸己。小人求諸人」では「下らない人物は何事も他人のせいにする」とあります。これは自ら悪い事をしたのに、相手のせいにすることです。

私のクラスにもこのような人が少なくはありません。例えば、ある男子がクラスの物を壊して先生がその男子を怒ります。しかし、男子は女子が壊したと嘘をつきます。私は、もし自分が壊したら認めます。でも、嘘をつく人は、駄目人間と同じだと思います。

→生徒作文(S・H、中3女子)

衛靈公第十五・409に注目して読みました。「君子たる者は、何事も自分の責任として受け止めるが、下らない人物は何事も他人のせいにする」とあります。これは、素直でない人は他人のせいにし、自分が罪から逃れようという意味です。

私は、他人のせいにしても後から罪悪感が残ると思います。だから、決して他人のせいにはしないで、自分がしてしまったことは素直に認め、責任を受け止めようと思いました。

▼衛靈公第十五・425 子曰、君子貞而不諒。
◎子曰わく、君子は貞にして諒ならず。
◎孔子が言いました。「君達は正しいことに対して節を曲げないことは結構だ。だが一旦こうと決めたら頑として人の意見を入れないような分からず屋では困るな」

→生徒作文(T・K、中3男子)

論語を読んで僕は人生のヒントをもらいました。中でも一番自分のためになると思った文は「君子は貞にして諒ならず」素直が一番だということです。注意されたら言い訳をせず素直に受け入れることが一番だということです。

僕が思う素直とは、言い訳をせず嘘をつかないで生きていく基本的なことだと思います。素直になれば人から信頼されて自分のためにもなり、一石二鳥の生活になります。

▼陽貨第十七・446 子曰、性相近也。習相遠也。
◎子曰わく、性、相近きなり。習、相遠きなり。
◎孔子が言いました。「人間の本性は元々似たり寄ったりであるが、習慣によって月とすっぽん程の人物の差が出来てしまう」

→生徒作文(H・K、中3男子)

「陽貨第十七・446」について、孔子は「人間の本性は元々似たり寄ったりであるが、習慣によって月とすっぽん程の人物の差が出来てしまう」と話しています。

私は、習慣が身についていることは、立派な人間になれると読んでいてわかりました。二年前から塾で礼儀について先生にたくさん教わってきて、今では、誰に対しても礼儀の習慣がついていると思います。これからも「習慣」を大切にしていきたいと思います。