基礎的な英文法は塾で身につける

学校で習う英語の語彙数を比べると、
◎小学校(2020年度から新課程)では旧課程0→新課程700
◎中学校(2021年度から新課程)では旧課程1200→新課程1800

小中を合計すると
<旧課程1200→新課程2500>で、覚えるべき語彙数が従来の約2倍に激増している

これは小中学生に大量の語彙を浴びせることで、「実用的なコミュニケーションに使える英語力」の強化を目指しているからである。

新課程では学校の授業も「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能に比重が置かれ、従来中心であった文法を扱う時間は圧縮されている。中学校の定期テストでリスニングの割合が25%程度に増加しているのも、全国的な傾向である。

それでも英語が得意な成績上位3分の1の生徒にとっては問題ないだろうが、そもそも英語に苦手のある生徒にとってはパターン学習が出来ないので「授業が分からない」「分かる前に先に進んでしまう」「試験問題が解けない」と、一部生徒において英語学習の困難は深刻化している。

先週、ENの上野先生による高校新課程の最新分析を聞く機会があったが、新しい高校英語の教科書では意外と英文法に大幅なページを割いており、上野先生は「大量にインプットした小中を経て、高校での最後の仕上げを文法でまとめてアウトプットさせようとしているのではないか」と仰るのである。

上位3分の1に属さない生徒にとっては、小中学校で大量の語彙を浴びせられて混乱しているのに、高校では馴染みの薄かった文法の論理的な世界にぶち込まれ、更に苦手を決定づけることになるのではないか。

といった現状から、いかに塾が小中学生に対して英文法のケアをじっくり施せるか否かが、英語教育において重要な生命線になると私には考えられるのである。(網羅的に言うなら、あとは25%のリスニング対策も)

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