色々と箇条書きしてみる。
◎平成26年(2014年)4月の時点で、県教委としては前期選抜・後期選抜の複数回制度をこのまま維持することを公表している。これまでのアンケートで、中学校・高校側としては「一本化」の要望が圧倒的多数で、受験生・保護者側としては「複数回実施」の要望が圧倒的多数となっており、学校側と受験生側で意見は見事に割れている。
学校の立場としては入試を効率的に、受験生の立場としては一回でも多く受験のチャンスを、ということだろう。ということで、今後数年の間は現行の「前期選抜」「後期選抜」が確実に実施されることになる。また、仮に今後一本化することを決めるにしても、周知と準備の期間を踏まえると、すぐに一本化が実施されるわけではないことは認識しておこう。
◎「前期選抜」と「後期選抜」の特徴だが、「前期選抜」は平成22年度まで続いた、旧「特色化選抜」の要素を色濃く残している。つまり、各高校によって学力検査と調査書の比重、2日目の検査内容が異なるということ。例外もあるが、学力の高い高校は学力検査に比重を置き、そうでない学校は調査書や2日目の面接・自己表現などに比重を置かれることが多い。これに対して「後期選抜」は旧「学力検査」を継承しており、全高校で県基準による試験が行われる。
「前期選抜」の志願理由書は全校必須ではなく、高校によって提出の有無が分かれることになった。英検・漢検などの取得資格については、志願理由書でアピールしなくても、調査書の「特記事項」欄に明記されることになる。
「前期選抜」の実施後、合格発表、そして入学確約書の提出があって初めて「後期選抜」の募集人員を確定させることが出来るため、「前期選抜」の発表と「後期選抜」の間には2週間程度のブランクがある。
◎選抜枠は前期60%・後期40%が基本となっているが、総合学科(小金高校を除く)・専門学科・地域連携アクティブスクール(船橋古和釜・流山北)は前期100%まで募集枠を拡大する可能性があり、今後それぞれの高校の裁量による。
仮に前期80%・後期20%となった場合、40人クラスの募集ならば後期で8人しか合格できないことになる。果たして受験生がそこまで冒険してその学校にチャレンジするのだろうか?という疑問がある。なので、選抜枠については前期50から60%または100%のどちらかに振れるのではないか、という話。
◎平成27年は中学校による調査書の誤記載が多発してしまった。県教委としてはこの問題の改善に力を入れていく。
◎部活動をしている生徒の場合、高校の部活動の顧問と受験生が入試前に接触することは(入試について話をすることは)あってはならない話で、そんなことが起きた場合は県教委に通報しなければならない、との話もあるが…。