中学校では平成24年度から新しい学習指導要領が実施されている。例えばVもぎを見ても、平成23年度までは基本問題が全体的に散りばめられていたのが、平成24年度になってガラッと難化している。
以前は易しい問題を見つけさえすれば、多くの生徒にとって得点しやすかったものが、現在は「ごく少数の超基本問題」と「その他多数の応用問題」に二分している。だから学習に不安のある生徒は超基本問題である「計算・英単語・漢字の三本柱」に特化して、そこで何とかして点数を稼がねばならない。
応用問題の方は、基本的な定理や公式を正確に把握して、それを充分に使いこなせる技術を持っていないと解けない。読解力と練習経験、問題文を読む根気、想像力、そういった知恵を頭の中でフル稼働させて、その先に「あ、これはあの定理(公式)ではないか」と、基本的な定理・公式に落とし込んでいくことが出来るかどうか。
このように強固な基礎力と処理スピードと正確さが要求される。そういった難度の問題が続けざまに出題されているのが平成24年度以降の傾向である。だから出来る生徒と出来ない生徒の差はますます広がりやすくなっており、全ての家庭は、子どもの基礎学力の有無について幼少期から重大な関心を持っておかねばならないということになる。