自習課題について

中3の自習課題は今年で4年目になる。ただ「する」だけでは意味がなく、いかに「上手くするか」。効率、工夫、効果、いろいろなことをマネジメント(自己管理)するきっかけになってもらいたいと願いながら行っている。

ただ、例年「受け身」になってしまう生徒もおり、「塾の課題だけしていればいいんだろ」的な気持ちがジンジンと私に伝わってくる子については、退塾していただいている。塾にとってはダメージだが、合理的でないこと(無駄なこと)をするのが私は最も嫌であるので、するかしないか、しないのだったら辞めてしまえ、となるのである。やはりそういう子の場合は結局伸びないし、無駄なところに情熱を傾けるのは本当に阿呆らしく私は感じてしまうので、そうしている。

勉強に関しては、「集中」という境地まで行かなくても、少なくとも「勉強に飽きない自分」であるためにどういう工夫をすればよいか。それを考えることも勉強の大きな意義の一つである。私ならば高校生の時、ノートで勉強をするのがつまらなくなったら、窓ガラスにホワイトボードマーカーで字を書いて微分積分の練習などをしていたこともあった。それを勧めているわけではないが、それくらいに創意工夫をしなさいよ、ということである。

環境も大切で、学校の自習室、予備校の自習室を頻繁に利用していた。放課後2.5時間学校で、その後予備校に移動して2.5時間。そして自宅で少し。環境にメリハリをつけることで気持ちが間延びしなかった。

そういう意味でも、自習課題は「宝の山」なのだが、個々人の能力が発揮されることを楽しみにしている。努力、頑張る、ということも大切だが、とにかく上手くやってほしい。