論語(述而第七)

子曰、不憤不啓、不悱不發。擧一隅、不以三隅反、則不復也。
※論語~述而(じゅつじ)第七【158】より

▼読み下し
子曰わく、憤(ふん)せずんば啓せず、非せずんば発せず。一隅(いちぐう)を挙げて、三隅をもって反(かえ)らざれば、すなわち復(また)せざるなり。

▼現代語訳
孔子が言った。「問題意識をもって自ら取り組もうという情熱のない者はヒントを与えてもピンと来ない。解決の糸口を見い出そうと粘り強く努力する根気のない者は、何を教えても身につかない。例えて云えば、四角いものの一隅を教えたら、あとの三隅を試行錯誤しながら解明する位の意欲がなければ、何一つものにならない」

▼解説
やる気があればモノになるし、やる気がなければ結局何も得られない。勉強もそうだが、スポーツも仕事も何でも同様であろう。

と、いうことはこの世の中「やる気あるもの勝ち」である。「あー。明日も仕事か」と思って嫌々仕事している人間はその程度の仕事しか出来ない。そこで、少しでも自分が納得出来るように工夫できた人は勝ちである。でも、世の中には色々な人がいるから「会社面倒くせ」と言いながらそれなりに生きている人も多かったりする。

私のような自営業も、なかなか大変だから声を大にして「就職なんかするな、自分で仕事を創れ」とは言いたいようで実際のところ半分言えない。それでも、最終的には自分で仕事を切り拓いて自助努力で生きていけるような覇気のある人間を育てたいと思うのが私の根底にあったりする。

いずれにしても、自分としては自分がツボにはまるような仕事を探すこと。大人としては子供がツボにはまれる様なジャンルを開拓してあげること。両者ともこのための「努力」を惜しんではならない。