「苦労」に感謝をしよう。一見、この言葉はきれいごとに聞こえる。
しかし、苦労があるからこそ人間は成長する。何歳になっても苦労するからこそ、そこで多くを学び、人生の畑を耕すことが出来るのだ。
ただし、苦労はつらい。苦労の真っ只中にいて、いやー辛いなー重いなーと思うことはよくあることだ。結局、苦労が避けて通れない道ならば、自分の向上の種として、そこから何物かを学び取ってやろうと貪欲になるしかない。
苦労を苦労として、ただやり過ごすというのは時間の無駄だ。こうなったら苦労の正体を徹底的に暴いて、自分のエキスにしていくしかない。
苦労のない人生を望みたいものだが、苦労のない人生は学びがない。それでは本物のアホになってしまう。他人の痛みが分かり、世の真理を悟り、自分の使命を知るには、やはりどうしても苦労するしかないのである。
「あの苦労があったればこそ今の自分があるのだ、ありがたいことだ。」と振り返る時が必ずやってくる。これが苦労というものだ。