「精神的体力」なんて言葉は存在しないだろうが、言い換えると「集中力」「気持ちのスタミナ」といったところか。
ケアレスミスが多い子について。この時点で複数の生徒を念頭に置いているが、彼らは皆入塾1年未満である。
「マイナスを付け忘れた」「bと6を取り違えた」「足し算するところを引き算した」「6x-4x=2にしてしまった(xを忘れた)」…こういったミスは俗にケアレスミスと呼ばれるが、ケアレスミスが発生するのは、「その子が有している実力を損なう残念な面」ではなく、単純に「実力不足」である。
「〇〇ちゃんは頑張っているのにミスしちゃうんですよねえ」というのは、単なる実力不足なのである。
で、なぜこういったことが起きるかというと、俗にいう「集中力」不足。私は更に掘り下げて「精神的体力」不足と呼びたい。「精神」における「体力」が不足しているのだ。
当塾でいえば、入塾1年を過ぎた辺りからこの問題が改善する確率が高まるのは、
◎どこを間違えたのかを自分で気付かせる(安易に教えない)
◎間違えた問題は時間を置いて、出来るまで再テストを繰り返す
ざっとこの2点に尽きる。シンプルな対処法だが「根気をつける」ということである。
ドラゴン桜でも言っていた基礎ができてくれば後に急激に伸びるという話。
これを逆から言えば、基礎なき応用は泥沼ということ。— 陰山英男 (@Kageyama_hideo) June 19, 2021