当事者意識が薄い

入塾3ヶ月の中2生の成績推移を見てみる。
JT君。数学1学期末132位→7月入塾→2学期中間23位【109人抜き】
SS君。数学1学期末135位→7月入塾→2学期中間59位【76人抜き】

こんな感じだ。月4回×3ヶ月+補習扱数回=14回程度の授業を数学に特化し、上記の結果である。入塾後、こうやって一つの形が見い出されれば、塾に通う価値や満足度も大きくなるのだと思う。こういう所から自信をつかませていこうというのが「自己肯定力を育む」の第一歩となる。

ただ、今私が抱えている問題が2点。
中2に関して、「塾の勉強はするけれども、家では塾の宿題以外は何もしていない」。学力の二極化が極端に進んでおり、出来る層と出来ない層が見事に分かれている。そして、後者の場合、塾でフォローする科目以外を自助努力で伸ばす事が厳しいということ。

次に、今年の中3に関しては全体として受ける印象だが、受験や勉強、進路に対する他人事意識が強いように思う。自分のことなのに、あたかも「僕のことではありませんよ?」的な、言われたことはするけれども、それ以外の根本的なモチベーション、気迫、ガッツに欠けているということ。だから伸びない。今年は本当に伸びていないと思う。

これは私の指導に欠陥があるのか?正直、自己否定の暗い気持ちにさいなまれる今日この頃である。力を注いでも、注いだだけの効果が形として得られない。これは私のこれまでの10数年の業界人生で珍しい体験である。言い訳ではない。

しかし、ガッツをもって字の如く自主的に取り組んでいる生徒もおり、前回の塾通信にも書いたがその子は実際に伸びている。昨年の生徒がそうだったのだが、バスケやスポーツを完璧に全うした生徒が多かったこと、気持ちのメリハリが身に備わっていることは大きいかもしれない。根本的なモチベーションを生む、または維持する要因は何なのか。また、不器用でも地道に淡々と努力を続けるための、その根本的なモチベーションは何なのか。

悩みの夜が続いている。私だけ焦っても仕方がないのだが。