二松学舎大学附属高校(千代田区)

九段下駅を下車し、靖国神社と皇居のお堀を横目に見ながら徒歩7-8分。校庭のないビル型校舎の学校で、通りの向かいに同じくビル型キャンパスの大学が建つ。塾対象説明会に参加したが、参加者はまばらで30名程度。この学校人気ないのか…。進路指導主任の女性教諭のツンデレ感もなかなかだったが、いまいち募集に対して貪欲さが見られなかったのが(やる気がないのか?)残念である。定員250名に対し、今年の入学者が男子96、女子105の合計201名と、2割も定員割れを起こしている点は要注意ポイント。

二松学舎といえば私の親戚が親子二代で卒業+大学職員として本学に従事してきたのだが、典型的な文系のイメージである。同附属柏中・高も、文系の学校だと思ったほうが良い。特に柏は理系にも力を入れます、と訴えているが、教育内容ならびに進路実績は明らかに文系寄りである。

さて、二松学舎は夏目漱石、平塚雷鳥が学び、創立130年。九段は週1コマの論語教育、高大連携の韓国語・中国語・書道演習を売りにしている。が、教育内容に反して「全体的に生徒がチャラい」という印象が強い。希望が見えるのは特進コース。今年1期生が卒業したが、GMARCH前年度7名から今年31名に大幅増合格の実績を上げている。

本校については、つくば方面への移転も検討されており、既に校地を取得しているという話もある。現九段校地を大学の再開発に充て、高校新校地を郊外型キャンパスとしてのびのび展開するのが、本校新生への道筋につながるかもしれない。