好きなことをやれ

高校生N君との会話より

私「いやぁ、何でこうも毎日次から次へと忙しいんだろうねぇ」
N君「そうですか」
私「学生って目の前の勉強だけに集中できるから本当に幸せなんだよ。大人になると勉強だけに集中したくっても出来ないんだよ。私の場合塾が自営業ってのもあるから、事務的な作業も山積みだしね。つくづく学生がうらやましいよ」
N君「でも子供は早く大人になりたいって思ってますよ」
私「まぁそうだろうね、確かに酒飲んだり遊んだりってのは自由だけど、その分大人は無責任じゃいられないでしょ」
N君「はあ、まあ。」
私「学生だったら問題解くの間違えたって、間違えてるよって教えられておしまいだけど、俺の立場で間違ったこと教えたら塾廃業だからね…。実に厳しいよ」

学生という立場はご飯も自動的に出てくるし、寝る場所も確保されているし、税金の心配もしないし、非常に幸せなのであるが、当事者はそんなことに気づかないのである。

私「ま、つくづくさ、学生のうちに今やっておきたいこと、したいなと思うこと、楽しいことはどんどん遠慮しないでやっておくべきだよね」
N君「じゃあ僕は絵を描きます」
K「そうそう。それ。やりたいと思った時にやっておかないと後で後悔するし、犯罪以外何やっても許されるのが学生なんだよ。それに、学生の時にやりたいことをちゃんとやっておくと、それが種になって、大人になってからそのジャンルで仕事の芽が出たりするんだよ。好きなことが仕事に繋がったら人生最高だよ。そういうものを全力で手当たり次第に探し続けるべきだよね。いい人生を送りたいじゃない」

勉強は勉強として、それはそれで知識だけでなく大事な精神修養にもなるので、きちんとやっておくべきだ(神尾塾の授業+自習スペースの厳粛な空気を見ていると、これは寺でお坊さんが座禅の修行をしているのと同じ効果があると思っている)。

それと同時に、スポーツでも趣味でも親に言えない趣味でも、犯罪に繋がることでなければやりたいことは絶対にやっておくべきで、人生上決して無駄にはならない。

私「やらされている、っていう意識が一番マズイよ。嫌なら止めればいいし、嫌なことを嫌でなくするのも自分の工夫だし、兎に角どんどん前に進んでいかないと」

縁ある生徒一人ひとり、納得のいく人生を歩んでもらうために、私で出来ることは全力でサポートしたいと、N君との会話を通して再確認した。