「球技苦手」と「勉強苦手」に共通すること

球技が苦手な子はボールを見ていない。飛んでくるボールを目で追わないからドッジボールで顔面パンチを喰らったり、キャッチボールで捕球できなかったり、バドミントンでシャトルを空振りしたりする。

ボールを目で追わない理由を単純化してみると、そもそも「(in)ボールを見る→(out)身体を動かす」という過程がその子の内面に存在しておらず、シャトルを振れば何とかなると無意識のうちに信じていることと、根底に「動くボールに対する恐怖心」の2点が考えられる。恐いから目をつむってしまう。

全く同じ現象が勉強で起きているはずだ。勉強の苦手な子は問題文を読まない。

問題文を読まない子は「(in)問題文をじっくり読む→(out)考えて答える」という過程が存在せず、ウーンと唸れば天から答えが降りてくると無意識のうちに信じている。私はこれをイタコ型と呼んでいる。また、問題文つまり数字や文字のかたまりに対して猛烈な苦手意識(恐怖心)を抱えている可能性がある。恐いから直視を避けるのだ。

球技ではボールを大きくしたりボールの素材をやわらかいゴムに切り替えたりして恐怖心を減らすことでボールの直視(目を動かして見る)を促すことと、勉強においては問題文の言い回しを易しくしたり文の量を減らすことで問題文の直視(目を動かして見る)を促すこと。

このように見ていくと「球技苦手」も「勉強苦手」も、その原理は同じに思えてくる。

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