ちょっと先を読むことが苦手

さらに生徒の全体的な傾向の話をすると
「ちょっと先を読んで行動すること」が苦手になってきている。

目の前に飛んできた球は打ち返そうとするが、これから目の前に球が飛んでくることを読み取って、ではどういう準備をしておこう、次はこう来るだろうという予測の立たない生徒が全体的な傾向として多くなった気がする。行き当たりばったり、という言葉が相応しいかもしれない。

まあ、私自身が小中学生時代に先を読んでテキパキ行動していたかと言えば大いに疑問だが、将棋とか囲碁とか、多少の先読みが必要なゲームで遊んでいたから先を読む訓練はしていたように思う。

ただし、日常生活であまり先読みをし過ぎると、予期不安に襲われる神経症になってしまうので、大切なのは程よいバランス「中庸(ちゅうよう)」である。

運転免許の更新に行くと、免許センターで「だろう運転」と「かもしれない運転」の違いについての講義がある。
「大丈夫だろう」「人は飛び出してこないだろう」ではなく「大丈夫ではないかもしれない」「人が車道に飛び出して来るかもしれない」と、半歩先を読みながら運転することの大切さを説かれるのだ。

どのような仕事でも先を読む力が求められるが、先読みが苦手の場合、段取りが立てられないので社会人になってからの苦労が多くなる。画像、動画が情報の主流となった現代において、想像力が発達していないのも一因ではあるだろう。

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