教育業者が考えていること

四半世紀近くこの仕事を続けていると、これまで距離などの事情で新規の生徒をやむを得ず他の学習塾や家庭教師業者に紹介することもあった。

その際に「生徒さんを紹介してくれてありがとう」なら理解できるのだが、一方で「助かります」を真っ先に言われるケースも少なくなかった。

「助かります」とは、その業者にとって「経営の援けになるから助かります」という意味で、そこに生徒や保護者本位の視点はまるでない。

塾や家庭教師業が公の支援を受けることのない民間企業だから、そうなってしまう気持ちも分かるのだが、でも「それを言っちゃお仕舞いよ」と思った。

どういったスタンスで仕事に向き合っているかは、そういう場面でバレてしまうのだ。