楽しい授業とは何だろう、モチベーションの上がる授業とは何だろう、と考えてみる。
もちろん、笑顔朗らかに生徒のテンションを上げ、話術巧みに楽しく、生徒のモチベーションが高まる・・・というのは理想的である。
しかし、これは実際には幻想でしかない。例えばUSJやディズニーランドに行ったとしよう。もちろん年間パスポートを購入して年中テーマパークに浸る趣味の人もいる。
しかし、多くの人にとっては「たまに行くから楽しい場所」であって、1年365日の毎日朝9時から夕方17時まで滞在しなさい、となれば飽きてしまうだろう。
YouTubeもそうだが、外界から受ける<楽しい>という刺激にはキリがなく、人間には耐性が出来るから要求がどんどんエスカレートしていく。最初の動画に慣れてしまえば、もっと面白いもの、もっと刺激的なものを得られなければ満足できなくなる。
<楽しさ>を提供する側も、もっと過激に、もっと大風呂敷を、と表現・内容がエスカレートしていくうちに、際限がなくなり行き詰まってしまう。
と見ていくと、講師がハイテンションで表向きに楽しい授業、表向きにモチベーションの上がりそうな授業というのも全くの眉唾モノであることが分かる。キリがないのだ。
だからといって、我慢して厳しく苦しく、しかめっ面で勉強しろというものでも勿論ない。
そういう表向きの<楽しさ>がないと突き動かされない、という次元ではなく、塾ならば塾で学ぶこと自体が<fun>ではなく<interesting>になるような、難儀な課題ではあるが、そういう通塾生活になることを目指している。
でなければ、長続きしない。