仕事上手は片づけ上手

私の場合、直近の授業で使用する教材のみを手元に置き、使用を済ませたらすぐに書棚に仕舞うようにしている。

つまり、私にとって「仕事をする」ことと「片づけをする」ことは同義なのだ。

本や書類に埋もれて、カオスな状況になりながら仕事上手な人もいない訳ではない。ただし、そういったタイプの人はどこに何があるかを把握しており、記憶力がすこぶる高かったりする。記憶力の高い人でなければ、「あれはどこにいった?」「ここにあるはずだ」と目的物を探すことに時間を浪費してしまって仕事の効率が落ち、合理的でない。

生徒を見ていても、勉強面で上達してくると作業中の机の上がきれいになっていく。教材の配置、ノートの使い方、椅子の仕舞い方ひとつ見てもスマートになる。

生徒の動きがスマートになるということは、生徒の退出した席をチェックして次の生徒の着席に備える私の動きも洗練されてくるということで、無駄な経費や時間が自然と削ぎ落とされて、指導料の低額化につながっていくように大きな好循環のきっかけにもなるのだ。