そろばん検定のような大阪府立高校の入試問題

例えば千葉県立高校の入試問題は、前期5科、後期5科で合計10種類。多くの公立高校の入試問題も一般的に同様である。
それに対して大阪府立高校の入試問題は、特別選抜で3科A,B+理社、一般選抜で3科A,B,C+理社で合計19種類。

この細分化は、やり過ぎだと思う。生徒の学力層によって受験する問題が異なるので、きめ細やかな対応と言えるが、それは一方で過保護でもある。「解けるべき」「捨てるべき」問題を見極める指標となる<正答率>もさほど意味を持たず、問題作成・管理のコストも多大に掛かっているはずだ。

さて、
大阪府立高校の入試問題を5科それぞれ解いてみると、概ね「短い時間でミスなく確実に答えを出す」タイプの問題が多い。つまり、「コンピュータに出来ることはコンピュータに任せておけ。それよりも発想力や創造力を問う」というよりも、電卓のスピーディで精度の高い処理そのものを人間に求めているような問題といって良いだろう。社会科の歴史では、何となく大まかな歴史の流れを把握しているだけでは太刀打ちできず、1年単位での時系列の並べ替え問題が出題されていたり、緻密な知識が必要になる。

言ってみれば商人の国の「そろばん検定」のような入試問題ともいえる。教科の融合が進み、社会科の資料問題ではパーセンテージや人口密度を計算しないと解けない問題が全国的に増えているが、大阪では特に「細かいミスが多いんです」という状況は致命的なように思える。

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