過当競争により「美容室」の倒産が過去10年で最多に迫る勢い
Yahoo!ニュース(2018年12月10日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181210-00010002-biz_shoko-bus_all
Yahoo!ニュースのコメント欄は話題によっては全く参考にしないのだが、このニュースに限ってはコメント欄を一読して損はない。
私も以前は「勉強が不得意だったら、手に職をつける方向で」という考え方で生徒指導や面談を行ってきたが、この数年で考え方は一変した。
学生は学生時代には、きちんと勉強に向き合って格闘しておくべきだ、ということ。勉強が不得意でも不得意なりに勉強に向き合っておくと、思考のはたらき(頭の回転)を少しでも速くする、記憶力を高める、考える力をつけるという効能が得られるので、学生時代にここから逃げるべきでない、と今の私は痛切に感じている。
歯科医院もそうだが、美容業界の飽和状態は顕著で、鎌ヶ谷市内でもあちらこちらに美容室があるだろう。美容師資格は国家資格だから持っていたら比較的有利であるに越したことはないが、ここまでヘアサロンが乱立している中で、本当に末永く食べていける業種かというと、よほどの腕か、知恵(ワル知恵も含めて)がないと生き延びていけないだろう。飲食店もそうだが、「こんなに美味しいのに、なんでお客さんが入らないんだろう」という店はごまんとある。
工夫に工夫を重ね、日夜メニューを改善し、スキルも磨きながらどうやって他店と差別化していくか、ということを考えられる頭の柔軟さ(問題があれば即改善し、取り入れるべきことを即取り入れる)が無いと、これからは雇われ側も安心ではいられない。美容師に関しては現在は外国人の就労が入国管理法で規制されていて日本人美容師資格者にとってはぬるま湯状態だが、業界団体の反対を乗り越え国の規制改革で東京都から特区として外国人の就労が開放されれば、ボーッとしている風情の日本人美容師は容赦なく淘汰されていく。これは時間の問題で間違いなくそうなっていくだろう。
となると、学生時代に出来る限りの頭を耕して頭の動きを良くしておくことは、今出来る将来に向けて最大限のリスクヘッジ(危険回避)ということになるのだ。