成長のゴールデンタイムは小5~中3

塾生ではないが数学がどうしても苦手だ、という子がいて、
本当に苦手だ、という分野を克服できるのは中学2年の冬までの開始が最終リミットだろう。

はっきり言って、高校生になると思考の硬化が始まる。頭が固くなっていくのだ。まして社会人になったら見た目は20代で若そうに見えても、実際には相当頭は固くなっているので、小中学生ほどの成長を見せることはほぼない。

大学生や社会人になっても伸びていく人がいるのは、それは本当にその人自身に向上心があり、上昇志向でがんばっていこうと努力を捧げられる人であって、小中学生のようにちょっとした努力・ちょっとした改善で状況が好転したり、その後の進路が変わってくるというのは中学3年が人生で最後だといってよいだろう。

というのは、例えば高校生で数学が苦手だ、という生徒がいたとして、高校生からのスタートで本当の意味で染み込むように改善が進んでいくことは少なく、中学校を卒業した時点で、成長曲線が急激な右上がりからゆるやかな右上がりに転じていくのを私はこれまでの生徒を見て実感している。

小学生の低学年はまだ半分夢うつつの中で意識も明確にはなっていないので、その後の小学5年から6年。中学1年から3年までの間に周囲の大人が正しく導く(礼儀・行動・集中・誠実・考え方・学力・体力)ことが何よりも重要だ。