テスト勉強を始める時期

私の場合、高校生の時点で中間・期末テストの3週間前にはテストのための勉強を開始していた。

学校の自習室が年中無休であったのと、自分の性格が飽きっぽかったので、土日も含めた日中は学校の自習室で、夕方は水道橋の研数学館の自習室で、場所を替えながら自習をしていた。自分の性格を知り、どうすれば自分のテンションが上がるのかということを考えながら環境や道具を工夫すること。この知恵のあり方も磨くべき能力のうちだろう。現在でもそうだが、私から見て能力が高いなあと感嘆させられる人物は、常に「どうすればよいか」を考え続けている。

さて、
◎数学は「公式の暗記」と、倍角の公式・半角の公式など基本の加法定理から生み出される公式は自分で作っておく練習をしておく。中学生であれば解の公式の証明を自分でしてみることは、脳のよい運動にもなるものだ。そして、ひたすら問題練習。一度で解けた問題には「×」、解けなかった問題には「○」をつけて、時間を置いて何度も解くことだ。
◎国語・英語は教科書をコピーしてノートに貼り付ける。そのノートに授業時の板書のポイントや新出の単語(英語ならば発音記号まで)を書き込んでまとめノートとする。特に古文・漢文はまとめノートが効果を発揮。原文から書き下し・現代語訳まで丸暗記するくらいに反復して音読する。現代文は授業プリントがあればその書かれた一語一語をよく読んでおく。
◎理科・社会は授業の板書をノートにまとめ直す。まとめ直しながら、分からないところや自分で消化不良の箇所は教科書と参考書を見て、要点を書き込む。

このようにまとめノートをせっせと作っているとテスト3週間前でも間に合わないくらいに忙しい。しかし、ここまで完璧に徹底的に準備をすれば、テストで高得点が取れるのは間違いない。よく平均点程度をウロウロしている点数の生徒がいるが、それは単に準備が足りないからだ。【仕事が圧倒的に不足している】のである。

こういったことは社会人になってからの仕事の仕方にもそのまま直結してくるので、学生時代にテスト対策をきちんとしておかないと、社会人になってからも自分で仕事がクリエイトできなかったり、自分のいまいる位置と成果を得られるまでの距離がつかめなかったりする。だから、早く社会に出て仕事をして銭を稼ぎたいと思っている生徒ほど、学校のテストを疎かにしないことだ。これは間違いない。