学年10位以内に上がった高校生の勉強法

『成績が急に学年10位以内に上がった高校生の勉強法 誰でもできる3つのこと』
(高校生新聞・2021年8月2日)

▼1. タイムラプスを利用する

自分が勉強している姿を動画で撮ることで、衆人環視のような状態をつくる。
社会人がわざわざスタバで仕事をするのは、お茶を飲むことよりも「周囲に見られている」という緊張感のある環境に身を置くことで、自分をダラダラさせない効果を求めている。

▼2. 自分が先生になったつもりで授業

これ。

自宅で大きなホワイトボードを用意することは不可能。そのため、私が高校生の時は自室の窓ガラスをホワイトボード代わりにして、そこで計算やアウトプットの練習をしていた。窓ガラスの前をウロウロと歩くことで眠気も出ないし、一人で「ああだ、こうだ」とブツブツ言いながら問題を考えたり、集中の途切れがちな自宅での勉強としては大変効果的であった。

▼3. 英語はとにかく音読する

スラッシュリーディング。

英語の勉強は、和訳を介さないで英語を英語のまま読むことが目的である。いちいち和訳していたら大阪府立高校入試のC問題は太刀打ちできない。
(ただし、意識が高まらない段階では分からない単語を調べずに放置したまま先に進む可能性が高いため、和訳を必須とした方が良い場合もある)

長文読解のポイントは

◎ピリオド・カンマといった文章の切れ目に「/(スラッシュ)」を入れる
◎(for a long time)といった熟語ごとに括弧でまとめる
◎括弧と括弧の修飾関係に矢印をつける
◎主語(主節)にS、動詞にVをつける

の4点。いちいち日本語に直さずに、英語のまま文章を構造で理解する方法だ。別途5文型の習得と単語・熟語の知識は必要であるが、この方法で長文読解が苦でなくなる。「見て分かっているから書かなくていいや」ではなく、敢えて括弧や矢印を書き込むことで、直感的に理解するスピードが高まる。

(例)Finally , in 2018 , the canned mackerel produced by the high school students was chosen as a Japanese Space Food.

であれば、

… / Finally / in 2018 /( the canned mackerel / produced by the high school students ) was chosen ( as a Japanese Space Food )/ …

とスラッシュ&括弧で分けて、「the canned mackerel(※サバ缶)」←「produced by the high school students」と修飾の矢印。「the canned mackerel」にS、「was chosen」にVを書いて、文章の骨格を明確にする