模試の活用法

受験生にとっては今が一年のうちで模試全盛の時期である。
特に進学研究会のVもぎであれば、8月から11月は満席会場がどんどん出てくる。(7月までは部活中心の生徒が多いので8月から模試が活況になり、12月は私立単願の生徒が離脱するので11月までが受験人数のピークとなる)

模試は最新の入試情報を踏まえて製作されているので、さしあたって模試の成績を上げる、ということに注力することが分かりやすい受験勉強の指針となる。

ただし、模試をどれだけの生徒が活用できているかといったら疑問符がつく。大体の場合、受けっぱなしが多い。(学校の実力テストも同様)

◎模試で解けなかった問題の類題を問題集で練習する
◎理社は設問の文章、選択肢に出てくる用語で分からないものは調べ尽くす。
※参考: http://kamiojuku.jp/archives/272

上記はまず必須として、その上で費用の捻出が可能であれば模試を多頻度で受験して、時間の管理(タイムマネジメント)に意識をもっていく。タイムマネジメントが出来ないと、解ける問題も時間内に消化できなかったり後悔することになってしまう。尚、模試の多頻度受験は上記の◎2点をクリアした者でないと、模試を受験することが形骸化してしまうので全く勧めない。

また、自宅や塾で問題が解けても、模試で同じ問題が解けないことがある。緊張感や制限時間による気分の圧迫が原因となるが、模試の結果はまさにそれが【本人の実力】そのものである。成績表が出てきて、上がった・下がった・変わらなかった、という感想だけを出すのは何の意味もない。その答案を自分で精査し、上記の取り組みが継続出来れば、その後の成績は確実に変化するのである。かくして模試の成績とは偶然ではなく、必然なのである。