大学の実力調査2017

7月14日の読売新聞朝刊に最新の「大学の実力調査」が掲載された。

大学を3ランクに分けて数字を見てみると…

◎江戸川大学
定員に対する学生数の割合92%
入学者に占める退学者の割合21%
AO・指定校推薦・公募推薦の割合74%

◎嘉悦大学
定員に対する学生数の割合64%
入学者に占める退学者の割合30%
AO・指定校推薦・公募推薦の割合65%

◎日本大学
定員に対する学生数の割合114%
入学者に占める退学者の割合8%
AO・指定校推薦・公募推薦の割合25%

◎青山学院大学
定員に対する学生数の割合113%
入学者に占める退学者の割合4%
AO・指定校推薦・公募推薦の割合5%

上位の大学ほど退学者とAO・推薦での入学者が少ないことが分かる。苦労して入った大学ほど辞めることが少なく、そういう大学は学力本位での選考になっているということだ。A,B,Cの三ランクに分けてみるならば、Cランクの大学は軒並み定員割れを起こしており、そういった大学は退学者も多く、AO・推薦での入学率も高い。

さて、読売新聞の解説記事から抜粋してみよう。

読む習慣 入学前に~「力落ちている」大学嘆き

~大学で学ぶために、本や新聞を読む習慣を身につけてきて~
入学前、高校生時代に身に付けておいてほしい生活習慣を三つまで尋ねたところ、最多は「読書習慣」「新聞を毎日読む」など、「読」を含んだ回答で延べ378学部に上った。これまでの調査でも、学長や学部長は「学生が本や新聞を読まない」「そのために書く力も落ちている」とコメントしていた。学生の読む力の欠如は大きな課題となっている。

次いで多かったのは「約束した時間を守る」「定時起床し朝食をとる」など「時間」に関する回答で同350学部。関連するコメントとして「夜更かしをしない」「夜0時には寝る」など生活リズムを心配するものも多く寄せられた。

ある国立大学の学部長は「朝起きられなくて遅刻する学生がとにかく多い」とこぼす。朝起きて大学に来るという習慣をつけるために、必修授業を1時間目に集中させる大学もある。

このほか、「あいさつをする」「目を見て返事をする」「まじめに話を聞く」など、人と接する際の基本的な態度に言及するコメントが目立っていた。

神尾塾においても新入塾で適切に「はい」の返事や相手に向かって挨拶をすることが出来る生徒は10人中1人いるかいないかであって、まずこの基本的な習慣を身につけさせるところから塾生活が始まる。私にとってはどう考えても勉強よりもこういった振る舞いを正すことの方が大切である。

礼儀を知らない人間はただの動物でしかない。少なくとも人間とは呼ばない。