大阪・五ツ木模試と首都圏・進学研究会

馬渕教室や早稲田アカデミー、四谷大塚や日能研といった大手塾主催の模試を除いて、
◎大阪の高校受験といえば五ツ木書房の「五ツ木模試」中学受験であれば「五ツ木・駸々堂模試」。 (※「駸々堂」が「しんしんどう」となかなか読めなかった件 笑)
◎首都圏の高校受験といえば進学研究会の「進研Vもぎ」中学受験であれば「首都圏模試」

東京の高校受験では新教育のWもぎや埼玉の北辰テストといった地場の模試もあるが、東京の動きは首都圏の動きでもあるので、首都圏全体で見れば老舗の進学研究会一強といってほぼ良いであろう。私が中学生の頃は学校で偏差値を出すアチーブメントテストを実施していたので、学校の中で進学研究会のテスト問題を解いていた記憶がある。

で、今日の話は大阪を代表する「五ツ木模試」と首都圏の「進学研究会」の偏差値の比較なのだが、
大学入試であれば河合塾や駿台のように全国偏差値で比較できる指標が公開されているものの、高校受験に関しては受験生の受験行動は各エリア内に限られるため大阪と首都圏を同じ基準で比べる指標がほとんどない。

3月に当塾が大阪に移転して、大阪の五ツ木偏差値と首都圏の進研偏差値をどのように対照して評価するかということが大きな課題だったのだが「五ツ木偏差値=進研偏差値+1~2」かな、と現段階で見ている。五ツ木で偏差値60と出ていたら、進学研究会で偏差値58~59かな、と。

余談だが、
進学研究会の関連会社に大阪進研がある。大阪進研は五ツ木に比べてシェアは低いが関西全域を網羅していることと、大阪においては五ツ木よりも受験生の学力層が下がるので偏差値が高めに出やすい。概ね、「大阪進研の偏差値=五ツ木偏差値+3」と見ればよいだろう。

更に余談だが、
五ツ木書房は五ツ木偏差値を用いての「ランキング表を作成するな」と禁止事項をうたっており、首都圏で進研偏差値ランキングを愛用してきた身としてはじれったい感が強いが、東中を見ても定期テストで順位付けをしていないので、競争させる意識というものが大阪は首都圏に比べて低いのかもしれない。