作文講座の感想文

◎T・M(中3)
私は、作文を書くのが好きなので作文講座で、作文の事について学ぶのは楽しかったです。なぜなら、課題で書いてきた作文が上手く書けていなかった時に、先生が「ここはもっとこうした方が良いね」とか「これは良い」など、毎回の作文に対して沢山の事を教えて下さって、作文の良い書き方や悪い書き方が分かるからです。私は、作文が好きですが、5W1Hの事も知っておらず、ただ自分の思った事をそのまま書いてしまう癖がありました。ですが、今回作文講座を受けて、5W1Hや敬体・常体など、さまざまな作文の基本的な事を学ぶことが出来ました。高校受験や大学受験では、テストはもちろんの事ですが学校によっては作文を重視するところもあります。従って私は、受験に向けて作文講座で学んだ事を忘れずに、これからも色々な作文を書いて、受験の時も良い作文を書けるようにしたいと思います。

→T・Mさん。「事・こと」が多いかも。本作文では改善されたが、敬体(です・ます調)と常体(だ・である調)が統一されないことが多いのがT・Mさんの作文の今後の課題。夏休みは通常授業で英数国、夏期講習で理社、そして作文講座と課題の波に飲まれて大変だったと思うが、一つひとつを誠実にこなしていることは毎回よく伝わっているので、今後もその線で頑張って欲しいと願うばかり。

◎F・R(高3)
今回作文講座に参加して、いろいろなことを知ることができた。作文や小論文などで大切なことややってはいけないことなど、自分が知らなかったことも含め、今回作文講座に参加してよかっと思える。論語や古典ほかにも歴史上の人物など、普段あまり興味を持たないを書き失敗などをしたが、いま思い返せば、よい経験をできたと感謝をしている。毎回この作文講座で、かならず一つは新しい知識をえることができた。例えば最後にやった「桜島の噴煙と共に」で、教科書ではのっていないような、西郷隆盛のことや、習志野の名前の由来などを知ることができた。このような学校では、教えないことなどを知ることができた。自分は四回しか参加できなかったが、いままで作文構座で教えられたことを忘れずに、これからに活かしたいと思えました。

→F・R君。上記は原文のまま。「よかっと思える」「持たないを書き」「構座」と、校正無しの一発書きの作文では痛いところが多い。ただ、同年代の子たちが経験しないような苦労をしてきた生徒でもあるので、自由テーマの作文では独特の着眼点を持っており、そういった点を活かした「荘子、見畜類所行走逃語」の作文は読み応えがあるので、後日塾通信に掲載予定。まもなく専門学校の入試を控えるが、何とか無事通過して欲しい。

◎O・S(中3)
私は、この作文講座を通して感じたことがあります。それは、人には人それぞれの考え方があるということです。例えば、代表的日本人の中の「西郷隆盛」「二宮尊徳」の考え方は全く違いました。しかし、考え方は違くても、考えていることはどちらも正しいと思います。私は、これから生きていく中でたくさんの人に会います。それらの人の考え方は全て同じではなく、自分とも違うと思います。ですが互いの考え方を尊重し合うことが大切だと考えます。
私は、作文と読書が苦手です。もちろん、代表的日本人や橋本左内の啓発録などの本は読んだことがありません。しかし、読んだことをきっかけにし、これからたくさんの本を読みたいと思います。作文講座で一番最初に書いた作文は、とても下手でしたが、今では言葉遣いなど少しですが成長したと思います。先生、私のたくさんの間違いを教えて下さってありがとうございました。

→O・S君。「違くて」は不可。まあ、互いの考え方を尊重することは確かに大切だが、それぞれの人の考え方が異なることは当たり前のことなので、その当たり前のことをわざわざ書かなくてもよいよね、という話がO・S君の本講座におけるテーマの一つであったと思う。サッカーは本で読むよりも映像で見た方が分かりやすい。そんな当たり前のことは書くな、という指摘をしたこともあった。その面でもまだ幼さが感じられる部分はある。通常授業では先週より5科並行で模試の過去問に入っており、大変よい流れの中にいることは事実。課題も着実にこなせるようになり、事前に質問を持ってくる行動も好ましい。夏の課題量はかなり多かったが漏れなく消化することが出来たのは立派。あとは長時間勉強が続いた時に、指示が頭に入らなくなる(聞いていない)ことが度々あり、精神的体力を更につけることが今後の課題。

◎N・M(高3)
今回初めて作文講座に参加して、第一回目の講座の際、「代表的日本人」の本を渡された時は正直読むのが面倒だと感じていた。小さい時から本を読むのが嫌いで、学校の教科書さえ、まともに読んだことがないからだ。先生から読むことと書くことが足りていないと指摘され図星だった。そんな自分を変えられるきっかけになると思い本を読み始めた。すると、「西郷隆盛」が面白いと感じた。今まで一度も興味を示したことがない本がもっと読みたいと感じたのだ。大きな進歩だと思う。さらには「修身教授録」の本を本屋で探し買いたいと母にねだるほどにまでなった。自分でも驚きだが自分が成長した証だと思う。
私が作文講座を受けたのは大学入試で小論文の課題が出ているからだ。高校三年生にして文章力がまったくなく感想文しか書けなかったのが小論文まで達したのが嬉しかった。ここで学んだことを忘れず、入試本番で活かせるよう自信を持って試験に臨みたい。

→N・Mさん。講座4回目を前に思わぬアクシデントに見舞われてしまったが、無事生還して安心。「修身教授録」の購入はその後どうなっただろうか。一冊の本を読むということは一人の人間の生命を自分の中に取り込むことと同じである。食事が物質の栄養ならば、本は心の栄養である。読前には「いただきます」読後には「ごちそうさまでした」と言いたい。N・Mさんは体育の教員志望であるが、学生時代に自分の出来なかったこと・苦手なことを自分がどのように克服したか、ということが就業した後に全て生きてくるのが教員の世界と思う。自分が自分なりに積み上げたノウハウが全て生徒に還元される世界であるので、教職課程を受講して教員になるのではなく、今高校生の自分が何をどれだけ自分の中に積み上げられるか、残り半年のN・Mさんの心がけ(意識)そのものがN・Mさんの将来を決することになるだろう。

◎H・F(中3)
この作文講座を受けて、私は四回しか受けていないが最初の作文よりは今の作文の方がいいと自分でも感じる。四回の中には「修身教授録」「利休居士伝書」「啓発録」「論語」今日書いた「代表的日本人」など難しく何を書けばよいか分からなかったけどみんなの作文を見たり、先生のチェックを見たりして作文の能力が上がったと思う。最初の方は、先生に提出して間違いを訂正されるのが怖かったけれどどんどん作文講座をしていくたびに、「次は何言われのかな?」とワクワク感が自然と心の底から浮き出てきた。先生にほめられると「うれしい」「やった!」などの感情があり訂正されると「ちくしょう」「次やってやる」と違ったワクワク感が出てきた。だがしかし、最初は「だるいな」「家にいたい」と言う感情がありました。でも今となってみると、なんだかんだで楽しくなっている自分がいた。この作文講座をやってよかったと今すごく感じてお金を払ってくれた親にも熱心に教えてくれた先生にも感謝の気持ちでいっぱいでこれからもがんばろうと思った。

→H・F君。「何言われのかな?」は、それこそ「?」。バレーボールで千葉県のベスト12選手の中に選ばれ、夏休みも練習に励んだ毎日。そんな中での作文受講だったが、過去記事の通り、H・F君に作文センスがあることを発見できたのは私としても意外な楽しみであった。本作文では彼自身の率直な気持ちを書き綴っている。ひとつ、書いた作文を読み返してまず自分で修正する、という習慣が定着すれば、更に文章品質は向上するであろう。

◎T・A(中3)
私はこの作文講座を受けて良かったと思うことが二つある。まず以前より作文を書くことが上手くなったと母にほめられたことだ。ほめられて私は嬉しかった。作文講座は宿題で作文を書き、講座の時に他の人の考えや先生からの指導で次に生かすことが出来た。次に歴史上で出てくる人物について知ることができた。まず始めに橋本左内の『啓発録』次に森信三の『修身教授録』、千利休の『利休居士伝書』、孔子の『論語』最後に『代表的日本人』と様々な人物の考えを知ることができ、全てが歴史にも関係しているので生かしていきたい。将来今回行った作文講座が役に立ったと実感できるようにテストのたびに行ったことを振り返り、作文で点数をとれるようにしたい。また今回読んだものを大人になってから読み返すとまた違う印象を持てると思うので必ずもう一度読み返しどのような印象を持つのかを今と比べたいと思う。

→T・Aさん。時間が経ってから再読することの大切さ。本質を突いた良いことを言うではないか。【今回読んだものを大人になってから読み返すとまた違う印象を持てると思うので必ずもう一度読み返しどのような印象を持つのかを今と比べたいと思う】…その通りである。T・Aさんの作文は当初優等生的内容が多く、一見良いことを書いているのだが、本人の息遣いが聞こえないというか教科書的に立派なことを書いているという印象が強く、面白みと真実味が感じられないため「鎧(よろい)を脱げ」とその都度強く指摘してきた。講座後半になると次第に素のことばが文章中に見られるようになり、上記の作文に至っては自然体で書かれている。通常授業においてはまだまだ粗さが抜けないが【細かい所まで配慮が回るようになれば】彼女自身、進路、成績、学力、全てにおいて変化が表れるであろう。今一つもったいない状況が続いている。

◎A・R(中2)
私は、普段の塾の授業では注意されたり、解けない問題が多かったりとほめられることはあまりありませんでした。しかし、この作文講座は違いました。「この表現が良い」と、たくさんほめてもらえることが多くてとてもやりがいを感じることが出来ました。また、週に一回届く塾通信にも毎日載せてもらえて、次も頑張ろうと思えてきました。たくさんの喜びが重なって、普段の授業とは違ったやる気が出てきました。最初作文講座があると知った時は、「理科・社会の夏期講習、普段の授業、それに学校の夏休みの宿題や部活で大会もあるから自由時間が減る」と正直思っていました。ですが、作文講座に行くようになってからはそのような気持ちはなくなりました。いつの間にか、毎週行くのが楽しみになっていました。これからは普段の授業を今以上に頑張っていきたいです。

→A・Rさん。ひとことで言って、作文は上手。そつのない文章を書くし、その安定感は第1回の講座から発揮されていた。ただし、全てが良かったという訳ではなく、気持ちが入っている文章と入っていない文章が極端に分かれていたため、塾通信で掲載されなかった回の作文は後者だった、ということだ。恐らく「0か100か」のオン・オフの極端な性格があるのだと思う。実は、私も比較的「0か100か」のタイプの人間であるので、自分の性格を意識するようになってからは「論語」のような中国古典を読んだり西郷南州の本を読んだりすることで自分の精神をなだらかに安定させるように心掛けてきた。いわゆる「精神修養」である。A・Rさんはまだ成人するまでに一波乱二波乱はあるかもしれないが、素質は良いので彼女自身が自発的に「精神修養」ということを意識するようになれば、なかなか面白い大人になるだろうと私は予想している。