一見、細かいことが大切な件

「連絡ファイルから前回授業のプリントを外していない」「宿題のプリントのページ順がバラバラ」といった指摘を連絡ファイル上ですることがある。

これを見て「細かいこと言うなあ」と思っているご家庭もあるかもしれない。

古いプリント外しをしているかどうか、宿題プリントのページ順をそろえているか。こういったことは例えば数学の途中式でプラスマイナスを逆にする【単純ミス】、英語で単数なのに複数で主語を書いてしまう【問題文の読み落とし】といった根本的な学力不足につながっていく。

なので、「古いプリントをファイルから外したかな」「ページ順は揃っているかな」と立ち止まって確認する習慣がつけば、「プラスマイナスは間違えていないかな」「問題文の通りに答えているかな」という見直しの習慣にもつながり、基本的な欠陥が改善されていくから、学力も高まり易くなるのだ。

こういうことを「一事が万事」という。「細部(ディテール)に神宿る」という言葉もまさにそう。

もう一つ、先週の「とあるお月謝」と「とある連絡ファイル(直近3回)」。

やはり向きは揃えておきたい、ということと、押印もあまり大きなブレは抹消線を引いて押し直すべきだろう、と思う。私も決して精密に押印している訳ではないが、それでも連絡ファイルの押印があまりにブレ過ぎた時は用紙そのものを書き直すようにしている。それがご家庭への誠意だと思うからだ。

また、この何が問題かというと、子供がこれを見て「これでいいんだ」と学習してしまうことなのだ。子供自身が細かい不注意を大切にしなくなると同時に、その子供がやはり大人になって同じことをするようになる。すると、相手からの信頼の問題につながってくる訳で…。

よい見本をみて、仕事の出来るよい社会人に育ってもらいたいと一人ひとりの生徒に対して願っている。