夏休み以降、各高校の説明会が活発に開催されるようになるが、学校も人間と同じ「生き物」であるので、良いと評判の学校がいつまでも良い訳ではなく、良からぬ評判の学校がいつまでも良くないわけではない。(良い・良くないはあくまでそれぞれの主観でよい)
極端に言うと「この学校は一流だな」「二流だな」と感じさせられることもある。校長先生の交代によって雰囲気や勢いがガラッと変わることも多く、これらの動きは同じ学校に何年も通い続けることで見えてくるものであったりする。
一流だなと思わせる学校は、偏差値の高低に関わらない。先生方が同じ方向を向いて、職務に対して真剣になっている学校。そのまとまり感の印象を受けることが出来れば、その学校はその見学者にとっての「一流」と言えるだろう。そういう学校を受験してもらいたい。
また、教職員の向いている方向がバラバラな感じ、まとまり感のなさ、説明会の誘導スタッフ同士が来客そっちのけで私語に興じているような学校は、その学校の指揮系統が成立しておらず、例えば私立の急な改革を進めている学校で、上層部が他校からヘッドハンティングされてきた教員で、そこから出る方針を末端の職員が疑念や猜疑心・不満を持ちながら仕事をしている状態。士気がバラバラになっている学校は生徒指導も同様の対応になってしまうので、「二流」と位置づけて良かろうと思う。この手の学校はしばらく敬遠しておくのがよく、私ならばその傾向が見られる学校を生徒に勧めることはしない。
これらの傾向の違いは、例えば学校説明会の受付スタッフの目線、雰囲気、心のこもった対応になっているかどうかとか、そういう「ディテール(詳細)に神は宿る」の観点で把握できるものであるから、説明会や学校見学というのも実は奥が深いのである。