『私教育新聞』2022年4月号、出口汪先生の連載。
(抜粋ここから)
教科書が読めないのだから、問題集を解くにしても、その解説を理解することができない。だから、一冊最後まで終わることなく挫折するか、答え合わせだけをして、点数に一喜一憂するだけで終わってしまう。
(抜粋ここまで)
「空回り」させないために、どうするか。指導法においては、集団から一人ひとりの生徒を切り離して、一人ひとりの足元を見ながら、「読む」「理解する」「考える」を丁寧に落とし込み続けていくしかない。
この「丁寧に」の部分を軽視すると、一人の子の「空回り」はすぐに始まる。空回りが他の教科に連鎖し、小学から高校まで6・3・3の12年間を学習活動に充ててきたとは思えない知識力・思考力の子を世に放つことになるのである。
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