教員と生徒の壁

陰山英男先生‏(@Kageyama_hideo)の6月26日ツイートから。

静かにしなさいと教師が大声で注意している学級が落ち着くことはない。なぜなら、大声を出すという見本を教師が自ら手本を示していて、なおかつそのことに教師が気がついてないからだ。だから、この学級には問題があると子ども批判をする。

子どもとの基本的な関係ができているなら、子どもの前にキリッとした姿勢で立ち、手を挙げ、静かにするように信号を送れば、やがて子どもは静かにする。静かにしなさいと多く言うのは、静かにできないから注意が増えるのではない。不適切な指示を日常やっているから騒がしくなっているのである。

思い出したのは以前どこかの空港で搭乗口から機内へ向かうボーディングブリッジ。父親が小学生くらいの息子を大声で怒鳴りつけていた。はしゃぐな、とかウロウロしないで真っ直ぐ機内に向かって歩け、とかそういう内容だった。

恐らくこの親子は、日常の中のメリハリをきかせないとならない場面でグダグダだったりするのだろうなあと、その辺のズレた感じが痛々しく思えてしまった。

学校とか塾であれば、教員と生徒の関係が普段からフレンドリーであれば、いざという時に毅然とした指導が入りにくい。指導する側も言いづらいし、受け取る側も素直に受け取れない。「は?なんでそんなこと言うの?」となってしまう。

教師と生徒の関係でいえば、確実に「壁」は必要である。