H.29高校入試に関するメモ

◎幕張総合
もともと部活動に強い生徒を取ることが多かった(学力点の高い生徒が不合格となり、学力点の低い生徒が合格となるパターン)が、H.31年に普通科から総合学科に改編し、進学重視の色合いが濃くなるため、合否の特色に変化が出るかもしれない。

◎市立船橋普通科
大学進学に力を入れることと、H.29より隣接学区からの受験が可能になる。

◎県立中学校H.28年入試の倍率
千葉中→9.9倍、東葛飾中→14.5倍
※東葛飾中はカリキュラムの先取りをしないため、3年後に高校入学者と混合クラスになる。

◎H.28年県立後期選抜
偏差値50未満の学校で後期の倍率が上昇したのは、その層と重なる専門学科の高校の募集枠が前期100%・後期0%になったことが影響しているかもしれない。

◎内申と偏差値の相関
内申点からその生徒の学力を判断することは最早不可能。ただし目安としては、千葉県では「オール4」でちょうど真ん中(偏差値50)くらい。

◎県立入試における評定の扱い
評定合計平均値が95~92の学校が千葉県全体の3分の2。95~81まで含めると全体の7割が評定にポイントがプラスされる。
(県が定めた評定合計の標準値は95。H.27年に関しては鎌ヶ谷中で90、鎌ヶ谷2中で91、鎌ヶ谷3中で94、鎌ヶ谷4中で91、鎌ヶ谷5中で92、大山口中で93。95からそれぞれの学校の評定を引き算した分が、各生徒の評定に加点される)

◎前期枠100%の学校における合格数の割増
前期60%・後期40%の普通科は前期で定員通りに合格数を出すが、前期100%・後期0%の専門学科の場合、前期で入学確約書を出さない受験者がいれば定員が不足して後期募集せざるを得なくなるため、専門学科は前期で定員よりも多めに合格数を出すことがある。

◎定員割れしていても前期で不合格になる
専門学科の前期選抜で定員割れをしていても、受験者の学力が不足している場合は、その受験者を不合格にするのが千葉県の特徴。

◎前期枠100%の専門学科について
学科間であれば、第2希望の学科を書いて出願可能。例えば県立流山の園芸科がH.28の前期選抜で定員割れしていたが、他科(生活科学、会計・情報処理)からのスライド合格で結果として定員に満ちた。

◎自己表現と適性検査
前期選抜における「自己表現」と「適性検査」は内容がほとんど同じ。部活動における優秀者を取るのが主な目的。

◎前期・後期の2段階選抜について
「同じ学校で受験機会が2回あれば、倍率はそれぞれ上がる」。

例えば定員200名の学校に240名が受験する場合。1回入試であれば倍率は240÷200=1.2倍。
ところが前期60%(120名)・後期40%(80名)に振り分けて入試を実施すると、前期で240÷120=2倍。不合格になった生徒が再度受験して、後期120÷80=1.5倍。このように、単純計算で2段階選抜の方がそれぞれの倍率は上がる。従って、必ずしも前期・後期の2回受験が生徒にとってメリットが大きいとは言えない。

◎平均点
H.28年入試の前期5科平均257.5点、後期5科平均288.7点。専門学科が前期選抜のみとなり、後期選抜が普通科のみとなったため、後期の方が学力層が上がったと見るかどうか。傾向としては前期よりも後期の方が問題は易しい。尚、県立高校入試の平均点の調査は全数調査ではなく、10%を抽出した標本調査となる。(だから後期はサンプル数が少ない)

◎2段階選抜の実施
周知期間が必要なため、現在の中学2年までは現行の入試方法で実施されることは確実。現在県教育委員会が高校1年・2年を対象に受験時の動向調査をしている。その結果をもって今後の一本化の方向性が決まるかもしれない(?)。

◎私立上位校の5教科入試が増えている
芝浦工大柏のグローバルサイエンスコースは5教科入試になる。千葉英和も5科入試の導入が見られるが、これは県立入試の前哨戦、腕試しとしての意味合いも持っている。

◎公立から私立へ校長の異動
東海大浦安→元都立高校の校長、昭和学院→元都立両国高校の校長、西武台千葉→元東葛飾高校の校長

◎2020年大学入試改革
現中3生が浪人したら、入試制度改革にひっかかる学年。入試改革ではCBT(タブレット端末を用いた入試)の導入の可能性もある。

◎私立授業料の減免制度
世帯収入640万円(市町村民税所得割額175,500円)以下が授業料減免制度の適用されるボーダー。これらの世帯では千葉県の制度により授業料の3分の2が免除される。都内の私立学校は都外生へも減免制度が充実しているが、千葉県・埼玉県は県内在住者への減免制度にとどまる。千葉経済・市原中央のように全生徒の約半数が減免制度・特待制度の適用者になっていることもある。尚、年収350万円未満の世帯では授業料全額が免除される。他に国の就学支援金は月額9,900円授業料から軽減される。