鎌ヶ谷中・鎌ヶ谷二中・鎌ヶ谷五中(全て27年春卒)の高校進学について比較。私立はコースの分類がされていないため正確な学力が把握できず、県立高校の進学者のみを抽出して比較した。
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◎公立高校と私立高校の進学割合
鎌中→公立74%、私立25%、その他1%
二中→公立76%、私立23%、その他1%
五中→公立73.5%、私立26.5%、その他0%
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年度にもよるが、鎌中の私立進学率が30%程度で、五中の私立進学率が15%程度だったりすることもある。という傾向を踏まえた上で、今春は鎌中・二中・五中ともに大差はなかった。
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◎学力別高校進学の割合
Aグループ(偏差値61以上)→鎌中12.9%、二中5.4%、五中5.4%
※県立船橋、東葛飾、薬園台、船橋東、小金
Bグループ(偏差値51-60)→鎌中17.2%、二中9.6%、五中16.2%
※県立津田沼、幕張総合、鎌ヶ谷、柏南、松戸国際
Cグループ(偏差値46-50)→鎌中22.7%、二中22.3%、五中30.6%
※県立船橋芝山、松戸六実、船橋啓明、柏陵
Dグループ(偏差値41-45)→鎌中11.7%、二中15.1%、五中22.5%
※県立実籾、市川昴、佐倉東、船橋二和
Eグループ(偏差値40以下)→鎌中35.6%、二中47.0%、五中25.2%
※県立船橋北、船橋豊富、船橋法典、白井、鎌ヶ谷西
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鎌ヶ谷市内においては鎌中の方が例年バランスは良い。それでもCグループ・Eグループに人数が集中しているので、学力の二極化が起きていることは明白である。五中は新鎌ヶ谷エリアが学区域に入ってから、学力状況が鎌中に近づきつつある。それだけ県道船取線(鎌ケ谷・初富・新鎌ヶ谷)沿いに市内の高学力が集まっていると言えるのではないだろうか。
新京成線では、初富から鎌ケ谷大仏方面に進むと家賃の相場が安くなっていくが、学力的に二中の傾向も連動しているのかもしれない。Eグループに47%というのは、ある意味ショッキングな数字である。学年の約半数が偏差値40以下ということだから。
県立高校の分布を考えてみよう。どの地域にどういった県立高校が立地しているか、ということでその地域の傾向が読み取れる。船橋北エリアは船北・豊富・白井・学館船橋、更に進むと沼南・沼高というEグループ校がまとまって存在している。(※古和釜のようにアクティブスクールとして改革を進めている学校もあるので、学校の優劣をここで論じているわけではない)
千葉県最低ランクであった旧印旛高校(生徒が教室の後ろでマージャンをしていて、見学をしに行った塾生<その中学校では大柄なボスだった>がその高校生と目が合って怖い思いをした、という話も過去のこと)が印西牧の原のジョイフル本田脇に移転して、今年はいよいよ柏陵・松戸六実と並ぶ偏差値47のCグループにまで上昇してきたが、これも地域の傾向と連動していると考えても決して暴論ではないと思う。
このような視点で「どのような土地にどのような高校があるのか」ということを考察してみると、なかなか興味深い。