新しい体制で教室が稼動して1ヶ月。おかげさまで各ご家庭との連絡のやり取りも充分な形で行えるようになってきた。
2011年3月。震災の影響で神社社務所の旧教室では1週間授業を取りやめることになったのだが、この時に活躍した連絡手段が「メール」であった。それまでも神尾塾はメールを主な連絡手段としていたのだが、震災による電話の不通も続き、連絡が取れない家庭には直接生徒宅に出向いて授業の中止を伝えたこともあった。
「メールの返信をしましょう」と日頃から口すっぱく呼びかけているのには、ここに訳があるのだ。
自然災害や事故・事件の発生しやすい昨今、緊急に連絡を取りやすい体制をご家庭と塾の間で日頃から構築しておけば、「いざ」という時に迅速に適切な対処がとれる。また、これは災害時のみならず、授業中に生徒の具合が悪くなった、課題の取り組みに問題がある、といった時にその場でご家庭に連絡を送り、起きている状況の認識を共有することも出来る。
「メールが届く」「返信する」という流れ、特に「返信」には発信者が伝えたことが正確に相手に届いているかどうかを確認する大切な意味合いもある。もちろん受信者側はその時々の都合があるのだから、必ずしもその場で急いで返信しなければならない、という訳ではない。急がずとも、返信出来るタイミングで「確認した」旨を相手に伝えること。これが大事なのだ。