1週間前のニュースになるが、大阪府の入試制度改革案について。
ざっとポイントとしては・・・
◎R10年度入試→現在の小学6年から適用
◎入試日を3月1日目安に(R7年は3月12日)
◎特別選抜入試を廃止する
◎一般入試に複数校志願制度を設ける(第1志望・第2志望)
◎定員の50%をアドミッションポリシー枠に充てる
以下は私見。
大阪府では教育の民営化を進めており、私立高校の授業料無償化と塾代助成はその一環だと思う。公立高校については学力トップ10の文理学科を除いて廃校・統合含めて間引きする傾向にあり、大きな構図としては「トップ層=公立、中堅以下=私立」になっていくように思う。
これらの状況は保護者側から見たら憤慨するものだったりするが、特別選抜A,B入試、一般選抜A,B,C入試のように単年度の入試で公立高校は5本の入試問題を作成しなければならないわけで、ここに教育利権のようなものが見え隠れしているのではないか?政策側としてはそういった面の解体にも腐心しているように私は思えてならない。まあ、的外れな意見かもしれないが。
大阪府公立高校の年間唯一の公式合同イベントである進学フェアも、昨年は入場枠を狭めて予約も早々に打ち切り、受験生側から見れば酷い状況であった。大きな流れとして基本的に受験生を私立高校へ誘導する流れであることには間違いないだろう。
私立高校入試は「私学はひとつ」の掛け声の通りに出願段階で各校ある程度均等に倍率がならされ、中学・高校間の出来レースの面も否めない。公立高校を受験する生徒は中学校の卒業式ギリギリまで受験勉強に追い込まれる分、精神力と学力も磨かれる印象が私にはあり、果たして大阪府で起きている上記の流れが果たしてあまねく「人材」を輩出するシステムになるのかどうか、甚だ疑問に感じてはいるが・・・。
◆
当塾についての詳細な情報はこちらをご覧ください。