最寄の北総線小室駅からは2km離れており、場所としては不便だ。よってスクールバス、または自転車通学になる。工業団地の中に本校は位置するが、半径1km程に船橋県民の森、アンデルセン公園、セコメディック病院がある。
酒々井・浦安・新潟に系列校を持つ東京学館であるが、船橋校の売りは専門学科であり、普通科の他に情報処理科・食物調理科・美術工芸科・ファッションデザイン科がある。ファッション科は現3年生を卒業させて廃止され、普通科の拡充が進められる。普通科は定員120名募集のところ、現在80名(2クラス)に留まっている。学校としてはあと最低20名は確保したいと考えており、いずれは普通科進学選抜クラスの設置を予定している。
さて、専門学科は1人1台の実習道具を確保して生徒の待ち時間を作らせないことをモットーとしている。常に道具に触れられる環境を整え、少人数制をとる。情報科は20名で1授業、美術工芸は7-8人に先生が1名配置される。
食物調理科は卒業と同時に調理師免許を取得でき、校内にはクッキングスタジオも完備。見学のポイントである。9科内申44の生徒が入学することもあり、単願かつ事前相談を綿密に行っておかないと入学出来ない。美術工芸科は木工・陶芸・絵画・彫刻・彫金など一通り経験できる。芸大の先生も非常勤講師に名を連ねている。進路に関しては、大学はAOまたは推薦が中心となる。食物調理科の就職は大変厳しくなっており、現在は大学・専門学校へ進学する生徒も多い。また、管理栄養士に転向する生徒もいる。
学校の雰囲気だが、普通科に関しては年々落ち着いてきているように見える。以前と異なり、授業中居眠りしている生徒をあまり見かけなくなってきた。また、あいさつはしっかりしている。行き交う生徒はみな大声であいさつしてくれる。生活指導がしっかりしているということだ。情報科は大人しい生徒が多い。食物調理科の生徒の表情は、皆真剣そのものだ。