流通経済大学付属柏高校(柏市)

東武野田線江戸川台駅またはつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅からバスで10分、国道16号線と常磐道の接点柏インターに近接している。流通経済大学は元々日本通運が母体となって設立された大学で、学校法人名は日通学園という。

本校は大学の付属校として1985年に創立されて27年目。県内私立54校中、5番目の若さとのこと。今春の卒業生290名のうち、78名は流経大に進学している。コースは普通科1類(文系を中心とした大学進学)、普通科2類(ラグビー・サッカー・硬式野球・柔道・剣道・陸上・バスケのスポーツ推薦)、普通科3類(国公立・難関私大進学)に区分されている。クラス配分は1類6クラス(女子がやや多い)、2類3クラス(全員男子)、3類2クラス(女子がやや多い)。

サッカー部に関しては2008年に全国高校サッカー選手権で優勝。その後も2011年第3位など、好成績を収めている。ラグビー部は全国大会常連、硬式野球は関東大会出場、剣道部は県内トップレベル、チアダンス部は全国大会で受賞している。また、放送部はNHK杯全国大会で受賞、これに追記して書道部も先日何らかの受賞があったとか。

それぞれの類型において、「中身のある」教育を施している。特に3類に関しては、代ゼミと連携し、土曜日の代ゼミ講師による生授業、またサテライン授業を充実させている。模試、チューター制度、総合的学習も豊富に用意されている。部活動との両立も可能。

廣瀬校長、3類主任の川崎先生の言葉には力があり、世間的に流行して用いられているカリキュラムをそのまま採用するのではなく、一つひとつ自校自身で検討し、学校のあり方を築き上げている点には大いに好感を持った。

また、「全ての面において優秀であること」「徳を身につけさせる」ということを、各教員がさり気なく言えてしまう学校というのは、実際にはなかなか存在しないものである。母体が日本通運ということが影響しているからかどうかは分からないが、襟元をピシッと締め、キビキビとしたよき教育を期待させてくれる学校である。