面談後に家庭が心がけること

塾生の家庭との面談は、日中・授業後の夜間に関わらず時間の許す限り、力を注ぐ。時には3時間以上に及ぶこともある。ご家庭との話の中で生徒の実像に限りなく迫り、今後のより確かな方針を組み上げていく大切な時間なのである。面談時間15分、30分ではとても核心に触れた話など出来るわけが無いのである。

そして面談後、連絡ファイルに「先日はお世話様でした」と一筆書いてくれるご家庭もあれば、全く「無言」の家庭もある。私の感覚として、前者は至極当然のことであると思う。そして、後者は「無礼者」である。

子供に「あいさつ」を強要しても、大人がそれを出来ないのであれば本末転倒だ。その大人が子供の頃にそういうことを教えられて来なかったのであろうが、有料の人生相談ならばまだしも、塾の面談後(学校の面談も同じだ)に「ありがとうございました」と一言添えるのは、勉強よりも何よりも大事な「けじめ」である。

そういうけじめを皆が当たり前に出来るようになって初めて、世の中が円滑に、誰もが心地よく過ごせる社会になるというものだ。