次から次へと模試の案内が出てくるが。
では模試を受けたら点数が取れるようになるのか。その答えは「No」である。
模試で得点するためには、基本事項の習得が不可欠。
ふだんの基礎的なトレーニングでまずその学年全ての単元を網羅する。
しかし、基礎的なトレーニングは時間がかかるから、少しでもスピードアップを図れるようにミスをなくすことに注力する。
この手のもぐら叩きミスが続く間は先に進めず、停滞の原因になる。これも模試へのアプローチの足を引っ張る大きな要因になるのだ。
つまり普段のトレーニングが注意散漫になっていたり、全力投球できない状態でいると、模試を受ける大前提すら出来ていないことになる。
授業も宿題も集中し、1問でもミスをなくすという心がけで普段の取り組みに着手する。分からない時間が続けばサッサと質問し、先に進むことを優先したほうがよい。自ら壁を作ったり、妙に意固地になって質問しないパターンも厄介だ。「ていねい」に「急ぐ」ことが大切である。
そして、基礎的なトレーニングを先取りの段階まで速習できるようになれば、そこで初めて模試タイプの実戦問題を練習する。
はっきり言って、どの単元が出題されるか分からない総合問題を解かなければ真の解答力はつかない。
模試タイプの実戦問題、大阪ならば五ツ木模試も過去問が書店で市販されている。そういった実戦問題と最新の模試を受験して、徹底的に解き直す。解き直すというのは、明らかに解けない正答率10%未満の問題を除いて、それ以外の問題を他人に説明できるくらいに熟知することだ。この量をひたすら重ねていく。
社会科ならばア~エの選択肢に出てきた用語で分からない箇所も調べ尽くす。
あとは勉強した結果が得点に繋がることもあるが、「得点を意識するから得点できる」という真理も存在する。
だから「ここまでの勉強をしたら〇〇点くらいだな、だから次回は〇〇点を取るために〇〇までの勉強をする」と目標を立てる。
そこまでして初めて模試で得点できるようになる。
模試を受けて満足した気になって、でも点数が上がらないと嘆くのは、誰のせいでもない。自分自身の意識と取り組みの問題である。成績が上がるわけがない。
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