先の川﨑先生の講演に「ボーディングスクール（全寮制の学校）」と出てきたが、1572年（日本では室町時代！）に設立されたイギリスの名門校の姉妹校が2022年8月、岩手県に開校した。
ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン
（日本初の英国式全寮制インターナショナルスクール）
年間の学費はおよそ900万！
英語が基本となり、日本語は学ぶ言語の中のひとつという位置づけ。イギリス式の教育システムで授業が行われるため、日本における小・中・高（学校教育法第1条に規定される学校＝一条校）の卒業要件は満たさず、日本で学びながらイギリスの高卒資格を得ることになる。日本の制度上は都道府県により認可された「各種学校」というカテゴリに入る。
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移転前の当塾に、北米のボーディングスクールに通う生徒が夏・冬などの長期休暇中に日本に帰国して通塾していた時期があった。この一時帰国の渡航費用だけでも大変なことだが、会社経営をされているご家庭であった。
当時の彼を思い出すが、「できないこと（苦手なこと）」に焦点を当てられがちな日本の教育は実に窮屈なものだ。彼が日本にいたら、特別支援学校のカテゴリに入れられるところを、このボーディングスクールでは世界中から同級生が集まっており、彼自身の「勉強はイマイチだが」「コミュニケーションは達者な」特性を上手く生かして、彼は極めて活発で前向きな人生の時間を送っていた。
ハロウ安比のような学校は費用の面からも万人向けとは到底言えないが、近年は日本でも例えば通信制高校のラインナップが充実しつつあり、全体として学校の選択肢はさまざまに広がっている。先の川﨑先生のお話は、こういった状況下において学園がどのような独自性を発揮するかを念頭に置かれていたのであろう。
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