面接の極意

現時点で中3生は全員無事に単願・併願の私立高校に合格。生徒に記入してもらった進学研究会の高校入試アンケートより、「来春への受験生へのアドバイス」を抜粋する。

◎試験に向けて、自分の苦手な所を把握することが大切だと思います。小さめのノートに苦手な所をまとめておくと、当日の会場でも確認しやすいです。

◎もう一つは体調管理です。前日まで何もなくても、当日に緊張で気分が悪くなってしまうことがあるので、薬やカイロ等を準備しておくと安心です。本番までたくさん勉強してきていると思うので、自信を持って頑張ってください。

◎面接の時は、暗記するだけでなく、高校のことについて、より詳しく調べておく

語彙のボキャブラリーを増やすと面接にも役立つので、本を読む習慣を身につければ増えると思う。

◎志願理由など基本的な事は学校で練習しますが、私の受けた学校は自分が説明したことやあらかじめ学校側が知っていることからさらに深く質問されるような形でした。練習していないことを聞かれたときでもあせらず自分の気持ちを伝えることが大切だと思います。

そうそう、大事だよね、と思ったのは「面接の時は、暗記するだけでなく、高校のことについて、より詳しく調べておく」の話。
一見なんてことのない話に見えるが、とても大切。

「暗記するだけでなく」というのは、事前に学校や塾で準備した想定質問集(面接カード)のことである。この自分の答えを暗記しておく、というだけでなく、では相手の学校はどういう学校なのか、と学校案内のパンフレットを徹底的に読み込むことが面接準備においては不可欠だ。

かつて私も学生の頃は、面接の数週間前から寝る前に枕元でパンフレットを読み込むのを日課としていた。どういう特徴があるのか、この学校の大切にしていることは何か。事前に相手のことを熟知しておいて、いざ面接のときには、校訓など蓄えた知識に基づくキーワードを織り込みながら返答するのがベストである。

面接の極意は孫子の兵法。
「彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず」(かれをしり、おのれをしれば、ひゃくせんあやうからず)
敵のことも味方のことも漏れなく把握しておけば、何回戦っても危うくなることはないよ!という意味。準備は、し過ぎるに越したことはない