えっ?と考えさせる

完璧に何でも世話をしてくれる師匠のもとで弟子は育たない。これは親と子、上司と部下、あらゆる関係に当てはまる。
立派な授業も同様で、対面でも配信でも、とても分かりやすく隙もなく丁寧な授業で生徒は必ずしも伸びるとは限らない。

それは、本人にとって「自分がしなければマズイ」という当事者意識を喚起しないからだ。

多くの現象は「合わせ鏡」で起きていて、先生が手を出し過ぎると生徒は手を引っ込める。先生が手を引っ込めると生徒は手を出してくる。
何度も言うが、これは先生と生徒、親と子、上司と部下のように一事が万事で通用する。

以上の原理を利用して
当塾では生徒との関わりにおいて、生徒自身に「えっ?」と思わせる場面を作るようにしている。

例えば、生徒が提出してきた答案の丸つけをする時に、これまでは赤ペンで漏れなく○×をつけていたものを、ある日突然プリントの上部に「-3」とだけ書いて生徒に渡す。
生徒は「えっ?」となる。先生はその意味を説明してくれないし、生徒は何のことか分からずにしばらく固まる。

やがて生徒は頭をフル回転させながら「もしかして、-3は間違えた問題の数なのかもしれない」と気づいて、自分の答案を見直し始める。

このように、予定調和を壊して生徒に「えっ?」と考えさせることで、生徒本人を当事者の世界に引き込むのである。

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