信用を勝ち取れ

当塾で1年以上継続している生徒は、ある種の循環(リズム感)が出来ている。生徒と私の間に適度な間合いや、互いに気心が知れつつあることもあり、妙な壁や形式ばった緊張感はなくなっているはずだ。適度な居心地の良さを得ていく場合もあるだろう。

しかし、入塾して平穏無事にそれを迎える訳ではなく、そういった状況はそれぞれの生徒がある程度の波風や波乱めいたことも経験した上で、一つのリズム感に着地していく訳だ。

大事なことは、そこに「信用(信頼関係)」が生まれたということ。私から見てその生徒への信用、という意味もあるし、生徒から見て私への信用、ということもあるだろう。

信用さえ生まれてしまえば、ある程度のミスや落ち度は全く問題にならなかったりする。「まあ、今度頑張ればいいよ」と許しが生まれる。「君なら大丈夫だろう」と口に出しては言わないが、そう見過ごすことも少なくない。

そういう意味で、生徒が新しく入塾するということは、生徒自身にとってまず「信用づくり」から始まるといって過言でないだろう。

当然、保護者の方から私が信用されているか、とかあらゆる人間の関係性の中に「信用」が介在してくるものだが、何事も新しく始める時は「まず信用を勝ち取る」ことが、とても大切と思うのだ。