宿題のクオリティと伸びの相関

当塾の宿題は、その日に塾内で取り組んだ学習内容を踏まえて出題している。先の記事における、浸透の速い生徒、浸透に時間を要する生徒、それぞれ宿題が異なる。

したがって、その生徒にとって無理難題な宿題はまず出さない。楽に解けるとも限らないが、進度・難度において生徒の現在位置からかけ離れた宿題は出さないのである。とすると、じっくり取り組めば出来るはずの宿題をどれだけ誠実に、力を注いで仕上げたかということが今後の成績の伸びと見事に相関してくる

宿題のクオリティを高めた生徒はその後の成績が伸びやすく、宿題が中途半端、やっつけ仕事、問題文を読んでいないといった残念なクオリティの宿題を持ってくるうちは成績が停滞しがちである。

宿題を塾ではなく自宅で行う、という点もハードルが高い。大人でも自宅で仕事をして最高度に集中力を出すのは至難の業であるくらいに、自宅にはスマホやゲームなど集中を阻害する要因が多い。それだからこそ、そういったある意味苛酷な環境で宿題のクオリティを高めることは、その生徒が自分自身と闘った証拠でもあり、そういうことを習慣づけしていったら、そりゃ成績どころか人間性も磨かれるよね、という話である。