学ぶことの本質が現れる瞬間

このプリントは
◎鋭角三角形(全ての角度が90度未満)
◎直角三角形(90度を1つ含む)
◎鈍角三角形(90度を超える角度を含む)
を分類する中2数学の問題。

一般的に男子は考えもせずに「鋭角」「鈍角」を記入して不正解になることが多い
この生徒も「直角三角形」は初見で何となく分かったものの、「鋭角」「鈍角」は外している。

当塾では間違えた答案を書き直した際、自分なりの言葉で注意事項を青色で書き込ませるようにしているが、この生徒の場合、

「ア」でないから「イ」
「イ」でないから「ア」

のように、

「鋭角」でないから「鈍角」
「鈍角」でないから「鋭角」

と従来ならば青色で記入しがちな所を

今回は
「1つの角が90度をこえている」
「1つの角が90度以下」
(※正しくは90度未満)
と書いてきた。

(2)は28度・52度・100度だから鈍角三角形、
(3)は46度・49度・85度だから鋭角三角形である。

何てことのない話題だが、
この生徒にとって、これは衝撃的なすごい出来事だ。

私が都度解説やヒントを出すこともなく
なぜそれがいけないのか、という核心を自ら書き込めるようになった

ともすれば指導側も見逃してしまいそうな些細な場面に「学ぶことの本質」がまざまざと表れる

さて、問題は
オンライン指導でこのような本質を見出すことが出来るかどうか、という疑問だ。