学校の勉強と基本の徹底

『合格体験記』ということで、大阪桐蔭高校を2019年春に卒業した第34期生が書いた冊子が手元にあるのだが、その中の27ページ、大阪大学工学部に進学された北浦さんという生徒さんの文章が日頃の勉強に役立つと思い、転載させていただく。

「学校の勉強と基本の徹底」

一般に「大きい目標」を立てるためには「小さな目標」を立てるのがよいとされます。私は「第一志望校合格」という目標を叶えるために二つの目標を立てました。一つ目は、「学校の勉強を完璧にする」ことです。学校の勉強をそっちのけにして自分で参考書を買って勉強する人がまれにいます。このような人たちは授業時間というとても多くの時間を無駄にしてしまうだけでなく、方向性を間違えてその参考書を解いている時間さえも無駄にしてしまう可能性もあります。私はその参考書を使う理由を明確に言えない限りは使うべきでないと思います。

二つ目は、「基本問題を完璧に解けるようにする」ことです。よく言われることですが、応用問題は基本問題の組み合わせです。基本問題をおろそかにする人がいますが、一度信じて基本問題を徹底的にやってみてください。必ず応用問題も解けるようになります。数学でいうと、チャートの問題が完璧にできる人は京大や阪大の数学の合格点も必ずとれますし、センター試験でも高得点を取ることができます。

学校の勉強と基本の徹底という二つの大切な要素は、とても重要なことであるにもかかわらず軽視されがちです。どこの大学を目指すかにかかわらず、この二つのことが合格の最大の要素であることを忘れないで下さい。

以上。
北浦さん、有難うございました。