日常生活に見出す知的ゲーム

東京・赤坂駅から福岡・赤坂駅へ!改札を出ない大移動がSNSで話題に

東京メトロ千代田線の赤坂駅から、福岡市営地下鉄空港線の赤坂駅まで、改札を出ずに鉄道を乗り継ぐ旅。

例えば大阪メトロであれば、御堂筋線の終点なかもず(堺市)から、堺筋線を経由して阪急京都線の京都河原町(京都市)まで改札を出ずに到達できる。それを全国レベルで、しかも発着が同じ駅名という条件でやってしまおうという話だ。

東京メトロからJR線への乗り入れ接続、一度JRに入ってしまえば長距離移動が可能になり、あとはJRから再び市営地下鉄への乗り入れ接続。

福岡市営地下鉄は姪浜(めいのはま)が終点だが、その先がJR線に乗り入れており、確かに佐賀方面に改札無しで直通できる。この発想は「なるほど!」と私も驚嘆した。

以上は大人の遊びかと思いきや、これに近い問題が公立中高一貫校の適性検査で出題されることがある。

さまざまなダイヤ情報と料金表を与えられて、どうすれば最安・最短で目的地に到着出来るか、といった「学問」というよりも「実務」に近い問題だが、本記事はその実践版と言ってよいだろう。

かつて公立中高一貫校の先駆けとなった都立白鷗中の一期生を見ていた時、彼らが遊んでいたのはゲーム機器ではなく「遠足の時に集合場所までの鉄道乗り継ぎの効率さを友達と競う」といった知的な遊びだった。

賢い彼らにとって、遊びは与えられるものではなく日常生活の中に見出すもので、私としても頭を使うことの尊さを教えられた気がする。

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