送り手と受け手、それぞれの成長

コンビニの店員の雰囲気はFCオーナー次第、ということでオーナーがしっかりしている店は恐らく店内教育を整えているから従業員も受け答えがきちんとしている。反対に、オーナーの統率のとれていない店は接客も店員の個々の資質次第となってしまい、客から見た時の「当たり外れ」が大きいように思う。

私が東京に住んでいた子供の頃はちょうどコンビニが台頭してきた時期で、近所の酒屋さんがファミリーマートに衣替えして、それまで「日本盛」とか日本酒の銘柄の書かれた前掛けをつけていた店主のおじさんが、その日からファミマの制服を着るようになったという頃。その後鎌ヶ谷に住んだ20年間はコンビニが激増する時期で、鎌ヶ谷でも至る所にセブンイレブンやローソンが開業した。

で、最初の話に戻って、鎌ヶ谷エリアのコンビニは大体どこがしっかりしている、この店は行きたくない、という経験を積んできたから、自分が行く店は必然的にきちんと教育の施された店に足を運ぶ習慣がついてしまっているからなのかもしれないが、大阪に定住するようになってコンビニの店舗ごとの良し悪しが現段階で分からない状況で何となく思うのは、都市部・郊外部含めて昼のコンビニは良いのだけど、夜のコンビニにあまり行きたくないなということだ。

塾の近くであっても住まいの近くであっても、夜のコンビニの店員は基本的に無言な気がする。客がレジに行く直前まで店員同士でケラケラ談笑していたとしても、客がレジの前に立った瞬間に店員が無言で接客しているのだ。

無言でレジ打ちを始めて、会計の時に初めて「●●円です」と口にする感じ。私の場合「お願いします」「はい」「ありがとうございます」という言葉を口にするよう心掛けているので、そこで店員によっては心を開いて「ありがとうございます!」と心ある応対をしてくれるのだが、ということは店員が無言になっているのはその理由の一つとして、客の態度が悪いから店員も態度を初めから硬化させていることが多いのではないか、ということ。

もちろん、店員同士でケラケラ談笑しているケースはレベルが低いのでこの話からは除外するとして、恐らく店の雰囲気をつくるのは店だけが原因なのではなくて、客自身も大きな原因になるのだろうと思うのだ。コンサートでも、楽しんだら客はスタンディングオーベーションなり拍手なり歓声をステージに送るもので、客だから楽しませろという態度では双方向のコミュニケーションが成り立たず、信服するようなコンサートも成立しないだろう。

今日の話は、間違いのない決まったコンビニに行くことのなくなった自分の行動から感じたことなので、大阪だから、鎌ヶ谷だから、ということではないとは思う。いずれにしても、物事は「送り手」と「受け手」の両方がどちらも成長しないと発達しないということを言っておきたい。