毎年思うこと

毎年この10月、11月に思うことだが、中学3年生が今の時期をどのように過ごしているか、ということが来春の入試の結果そのものと言える、ということだ。

今の時期にある程度ターゲットを見据えて、自分から塾に自習に来たり、指示されていない教材を自分なりに取り組んでいたり、という「自発」の要素が見えている生徒は来春、自分で勝手に運気を運んでくるし、今の時期になっても集中しきれない、指示されないと動かない、というのは、やはり結果も厳しい。

これは私の約20年の学習塾業における職業観であり、2007年からの神尾塾での生徒観である。

江戸時代の曹洞宗の僧侶であった良寛さんが
「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候、死ぬる時節には死ぬがよく候、是はこれ災難をのがるゝ妙法にて候」ということばを遺しているが、

まさに「受験勉強をする時節には受験勉強をするがよく候」だろう。

物事には何でもピークというものがある。11月6日に今年も福井で越前ガニが解禁になったが、この秋冬のピークの時期に食べるから美味しいのであって、真夏のクーラーの下でゆでガニを食べてもそんなに美味しいものではない。アイスだって真夏に食べるから美味しいのであって、真冬にそんなにアイスが食べたいとは思わないだろう。

ということで、入試結果は春を待たなくても、冬を待たずとも、毎年大体この今の時期に見えてくるのである。